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2010.02.23  フルーツ牛乳

スーパーでフルーツ牛乳を見かけると、思い出すことがある。

 

今から40年以上も昔の事だ。

その頃は、今のように内風呂が普及していなくて、週に何回か銭湯に行ったものだった。

そしてそれが、珍しいことではなくごく普通の事だった。

銭湯には、広い脱衣場の一角に、牛乳や冷たい飲み物が並べられたショーケースの保冷庫があり、風呂上りのほってった身体には、なんとも魅力的に見えたものだった。

 

その証拠に今、こうして思い出そうとしても、すぐに思い浮かぶのは、銭湯への道のりでもなく、大きな湯船の背景画でもなく、ギンギンに冷えた飲み物が入っていたショーケースの保冷庫なのだ。

何度か親にねだって、買って貰おうとしたが、ことごとく却下されたものだった。 

働いている大人の人が買って飲むのはしょうがないとしても、自分と同じくらいの子どもが、美味しそうにフルーツ牛乳を飲む姿を見るのは、羨ましくて羨ましくてどうしようも無かったものだ。

その時に幼心に誓ったことがある。

それは

よーし大きくなったら、フルーツ牛乳を買って死ぬほど飲んでみたいという事。

かくして、10数年後、フルーツ牛乳を買って飲んではみたが、死ぬほど美味いとは思えなかった。

ただ、今でもフルーツ牛乳を見ると、銭湯でのあの羨望の気持ちが蘇ってくるのだ。 

投稿者 tukuijp | PermaLink | トラックバック(0)